(スイス)[2002/5/16] 旅行産業は今や世界経済においてなくてはならないものです。とくに発展途上国では、国内総生産の大部分は旅行産業から得られています。世界的にみても、2001年度には7億人以上もの人々が国外へ旅行しています。こうしたなか、現在全世界面積の10%を占める国立公園や、原生自然地域などの保護地域への旅行がますます注目されていくと思われています。ここでの課題は、持続可能な利用方法です。すなわち、我々だけでなく将来の世代にも享受していけるように、自然を保護しつつレクレーションをも提供する管理体制をつくることです。
 この課題は、IUCN、世界観光機構(WTO-The World Tourism Organization)、および国連環境計画(UNEP-The United Nations Environment Programme) の3者が提携して出版した、「保護地域における持続可能なツーリズム、計画と管理のガイドライン」でもとりあげています。このガイドラインは、保護地域においてのツーリズムとその管理状況を広めることとなりました。豊富なケーススタディや経験をもとに作成されたこのガイドラインは、保護地域でのエコツーリズムのあり方や管理方法について説明しており、政策決定者や管理者がよりよいツーリズムを実行していけることを目的として作成されました。