(日本)[2003/8/17]

▲IUCN会長 ヨランダ・カカバツェ

(元エクアドル環境大臣)

IUCN会長ヨランダ・カカバツェ氏が16日愛知万博国際シンポジウムに出席するため来日しました。これを機に、環境省、NGOらIUCN加盟団体を中心に17日意見交換会が開かれ、世界公園会議などの国際会議や愛知万博について話し合われました。

9月に開かれる世界公園会議は10年に1度開かれる重要な会議です。保護地域管理における予防原則・情報公開などが検討議題として予定されていますが、最も中心的なものは「保護地域に住む人々とのパートナーシップ」と「産業界とのパートナーシップ」となっています。日本で現在問題となっている国立公園内での風力発電施設の建設や保護地域付近での送電線施設の建設について意見交換がされました。

 

12月にはスリランカでのアジア地域フォーラム、2004年11月タイ、バンコクで開かれる第3回世界自然保護会議についての意見交換が行われました。国土開発と自然保護、遺伝子組み換え生物問題など経済と自然保護とのバランスが議題になることもあり、カカバツェ会長からはアジア地域にとっても、世界にとっても日本の政治や産業界の決断が大きな意味を持ち大変注目しているという指摘がなされ、日本の自然保護団体の更なる発展に期待しているとのメッセージがありました。

愛知万博については、現在NGOの間で問題とされている海上(カイショ)の森について話題が及びました。海上の森については保護施策が十分でないという指摘が参加者からなされ会長からこれまでの経緯について情報提供が求められました。

それに関連して、海上の森をはじめとする里山のような準自然保護地域をどのように管理するか法制度に組み込むかということが課題となっているということが話し合われました。

最後に、IUCNへの団体の加盟や各委員会メンバーの拡大について話しが及び、IUCNへの団体加盟の推進と種の保存委員会以外の委員会(生態系管理委員会や環境法委員会など)にも日本の研究者に参加して欲しいという意見が出されました。