世界遺産委員会は、7月14日、知床を世界自然遺産リストに記載することを決定した。

南アフリカ、ダーバンで開かれる世界遺産委員会は、7月14日IUCNの勧告を受けて知床を世界自然遺産リストに記載することを決定した。日本の自然遺産はこれで3件目となる。

自然遺産としての知床の評価 IUCN評価書の概略

日本の最北東の島、北海道に位置する知床半島は、北半球最南端に発生する季節流氷の形成の影響を大きく受けた莫大な生態系の生産性と、海洋と陸の生態系の相互作用の顕著な見本を示す地域である。知床には、例えばトドやクジラ、サケ科魚類、シマフクロウや多くの渡り鳥など、世界的にも重要な海生・陸生の種が存在する。また、世界できわめて高い水準のヒグマの個体群密度が記録されている地域でもある。

IUCNの評価書では、自然に関する評価のみならず、海洋保護の強化やダムの改善を含めたサケ科管理計画の策定を要求し、2年後に調査団を現地に招くことが提案されている。

(IUCN-J)[2005/7/14]