国際機関4団体が、アジアの海岸地域の復元に緑の光を当てる。目標はこれらの地域での生態系を復元することと、その結果として地元住民にとっての自然資源からの経済的収入と安全な住環境を保障することである。このプロジェクトは2004年12月26日にこの地域を襲った津波被害に対応するべく立案された。マングローブ林、サンゴ礁が完全に残っている場所では、被害が散々な状況まで至らなかった。このプロジェクトでは、各機関が政府と地元住民と共同し、良好な沿岸回復を目指している。

"私たちは、無思慮な沿岸開発が津波により大きく被害を受けることを経験から学びました。これまで、多くのマングローブ林を切り倒し、そこにエビ養殖池やホテル、海岸近くの別荘への道路が建設されました。同じ過ちを繰り返さないことが重要と考えています。 この計画が主眼とする点は、安全な生活、自然保護、経済発展を手を取り合って進めていくことです。"と、ウェットランド・インターナショナルのみどりの海岸プロジェクト、プロジェクト・マネージャー、マリア・ホセ・ヴァーヴェスト氏は述べている。

プロジェクトを運営している団体は、ウェットランド・インターナショナル、WWF、地域支部と共同し活動するENDS、IUCNオランダ委員会である。プロジェクトの対象国は、インドネシア、インド、スリランカ、タイ、マレーシアである。プロジェクトの活動には、マングローブの植林、サンゴ礁清掃、漁場の保護、海岸性湿地の復元という地域社会に根付いた施策が含まれている。これらに加え、地元自治体や建設業界に対し、沿岸部の構造物を建築する際の注意点を広報すること、また働きかけを行うという活動も焦点としている。

プロジェクト・マネージャー、ヴァーヴェスト氏は、こう語る。"私たちは、自然環境と沿岸住民の双方に利益を生み出すという構想のもと、仕事に取り組んでいます。自然資源が復元されることが、収入の安定に繋がります。例として、良好な状態のサンゴ礁は、エコツーリズムを可能にします。一方、マングローブ林と同様にサンゴ礁は、魚の繁殖地として機能し、地元の漁業にとって非常に重要です。注意深く再建設や計画を進めることにより、沿岸域のエコシステムからもたらされる恩恵を人々が確実に享受することになるのです。私たちは、水際ではなく内陸部に建物と建設する必要性を学びました。"

4団体は、プロジェクト運営資金としてNOVIB/Oxfamオランダ支部を通じ、400万ユーロを受領した。この資金はオランダ国の津波被害への義援金より拠出された。みどりの海岸プロジェクトの第一段階は、2006年12月まで運営される。そこでは、計画継続のための国際的な資金を獲得することを目的としている。

詳細は下記まで:
.みどりの海岸プロジェクトホームページGreen Coast website
www.wetlands.org/greencoast/En

もしくは、アレックス・カート(Alex Kaat)氏
; +31 (0)6 50601917
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みどりの海岸プロジェクトは、ENDS、IUCNオランダ委員会、WWFオランダとの緊密な連携の下、国際湿地保全連合によって運営されています。いずれの団体も自然保護や湿地・沿岸の持続的な管理に、古くから貢献してきた団体です。

(IUCN/本部)[2005/12/15]