IUCNレッド・リストの内、絶滅の危機に瀕している種に関し詳しい分析を行ったところ、世界中が絶滅を食い止めるために力を注いでいるにも関わらず、地球上の生物が深刻な脅威にさらされていることがわかった。

IUCNの分析は4年毎に発表されている。その中で期限が目前に迫っている、生物多様性喪失を食い止めるための2010年目標についてその進捗状況を評価した。IUCNの報告、「変わりゆく地球の野生生物Wildlife in changing world」では、2010年目標の達成できないだろうとしている。

IUCNの種のプログラム委員長で報告書のシニア編集長のジーン・クリストファ氏は、「各国政府が生物多様性の喪失を食い止めるために行動を起こしたことで、保護に成功したところもある。しかし生物多様性の回復への道のりはまだ遠い。」また、「今こそ、自然は地球上で最大の会社であること。すべての人間が「無料で」自然からの恩恵を受けていることを認識すべきである。各国政府は、自然を守るために、経済、金融業界に働きかけている以上の取り組みを自然に対して行っていかなければいけない。」と語る。

この報告書は、種の委員会がIUCNレッド・リスト中の44,838種について海洋、淡水、陸上というような異なる地理的領域に生息する種に関し分析を行なったものである。