10月25日(火),地球環境パートナーシッププラザにて,2012年1月から検討予定の生物多様性国家戦略の改定に向けたNGOからの情報提供・論点・提言の機会を設けることを目的として,第2回NBSAP意見交換会を開催しました。

会場には環境省の担当職員の方々と,約15団体・約30名の方々が集まりました。

意見交換会の前半は,NGO側から一人5分程度の提言発表を行いました。提言を行ったNGOは,CEPAジャパン,NPO法人オリザネット,一般社団法人日本オオカミ協会,A SEED JAPANです。また,IUCN-J側から,新しい国家戦略のための28の提案という内容で国連大学のレポートの一部を紹介しました。

提言の詳細及び意見交換会の議事録については,後日IUCN-JのウェブサイトにPDFを掲載します。

意見交換会の後半は,前半に発表された提言に対する環境省側のコメントや,提言をしたNGO側からの補足,その他国家戦略に関わる幅広い意見交換がありました。    意見交換で取り上げられた主なポイントとしては,絶滅してしまった動物への対応,モニタリングにおける市民参加の必要性,NGOの参画の必要性等がありました。    環境省側からのコメントには,NGO提言について今後環境省として検討すべき点を認識したことや,NGO側で補足や調査が必要な点について指摘がありました。

また,意見交換では,ミュンヘン工科大学で研究中の方から,ドイツでは,国家戦略の作成過程でNGOが果たす役割が非常に大きく(文書の起草から関わる等),目標や指標が非常に充実していることや,国家戦略が一般向けに読みやすい形式になっていること等が紹介されました。日本では,国家戦略の作成権限を有するのが国の機関であることが法律によって定められており,国家戦略の各論部分のドラフティングについては,他の関係省庁に委ねている状況なので,今後どのようにNGOが参画していけるかということが検討課題になると思います。

IUCN-Jとしては,意見交換会や,座談会を今後も企画していく予定です。

第3回NBSAP意見交換会に関する情報もIUCN-Jのサイトに更新する予定なので,ぜひご確認ください。なお,第3回NBSAP意見交換会は,主に「国際的な生物多様性の課題における日本の役割」というテーマで開催される予定です。

ご意見・ご要望があればお寄せください。

報告者:道家哲平(NACS-J)、莇智子(IUCN-J インターン)