DSCN77492012年2月28日、日本自然保護協会にて、ジョグラフ事務局長の後任のディアス生物多様性条約事務局長と日本の市民社会は意見交換を実施しました。日本の市民社会からは、日本における生物多様性に関する活動(にじゅうまるプロジェクトや普及啓発、名古屋議定書など)を紹介し、意見交換を行いました。

ディアス事務局長は、まだ条約事務局長に着任をしてから、2週間程しか経っていませんが、これから、特に、実施(Implementation)に力を入れていくことが重要であることを強調されていました。また、課題と思っていることとして、4つほど、挙げていました。

1.名古屋議定書の発効について、来年にも50カ国の批准を達成し、名古屋議定書の発効を目指していきたい。
2.各国からの資金協力の取り付けを進めていきたい。市民セクターから懸念が示されていた革新的資金メカニズム、市場ベースによる解決手法(生物多様性オフセットなど)について、先住民の権利の保護も考慮しながら進めていきたい。
3.セクターを越えた主流化(省庁やNGOなども含む)、
4.愛知ターゲットを実施するのに必要なコストの特定を進めていきたい。どれだけの費用が掛かるのかを専門家パネルにも協力を求めながら進めている。

RIO+20については、最近出されたゼロドラフト(合意文書骨子)にも、生物多様性が強調されていないことに懸念を持っており、COP10議長国でもある日本政府とも強調してその重要性を理解してもらい、文書への反映を目指していきたい。
その他、東北の復興についても意見交換で触れ、自然災害が起きた際には、それを完全に防ぐことは難しいので、減災することが重要であり、自然からいろんなことを学ばないといけないということ。そういう経験や知恵をもっと掘り起こし、共有していくことの重要性を指摘されていました。

(IUCN日本委員会アルバイト 小林邦彦)