「パリ・メッセージ」の実現に向け、重要な一歩が踏み出された。EU理事会総会で「パリ・メッセージ」が支持され、生物多様性と生態系サービスが人類、特に貧困層の人々に対して欠かすことのできない貢献をしていることが強調された。

2006年9月に、政府代表、発展途上国・後進国の市民団体からなる400人もの参加者が「パリ・メッセージ」に同意した。その要点は、ヨーロッパにおける開発協力施策に生物多様性を組み入れることである。

欧州委員会は、加盟諸国と緊密に連携し、「パリ・メッセージ」にある主要な重点行動計画の実行状況について定期的にEU理事会に対して報告することが求められている。

IUCNは、次なる取り組みとして、欧州委員会と関心を寄せている加盟国とともに「パリ・メッセージ」を適切に実行するための活動指針を明確にしていく予定だ。特に、発展途上国・地域に対する生物多様性と生態系サービスを主軸とした開発政策立案の支援を行う。

IUCNヨーロッパ地域事務所所長のタマス・マルゲシュ氏は、以下のように述べた。「パリ・メッセージがEU加盟国に正式に承認されるように、EU理事会の結論は、パリ・メッセージ後の推進活動における画期的な出来事であり、生物多様性保全と開発支援の視点を議論の場に引き入れたことを意味するのです。」

(IUCN/本部)

カテゴリ: 2007

バリー・ム?サ会長と事務総長ジュリア・マートン?レフェブレ氏の議事進行のなか、IUCN理事会は、バルセロナで開催予定の第4回IUCN世界自然保護連合総会を、2008年の自然保護と開発に関する最も重要な会議にし、生物多様性と持続可能性を国際レベルの意志決定の中心にすえることをめざしている。

バリー・ムーサ会長は、次のように述べた。「バルセロナでは、持続可能な開発のための力強い新たな構想を世界中へ、各国代表、民間団体代表、地元グループに向けて発表するつもりです。生物多様性が保たれた持続可能な惑星を目指し行動を加速していきます。」

2007年1月2日付で新事務総長に就任したジュリア・マートン?レフェブレ氏は、総会企画会議に出席し、各セクターや機関と幅広く関わりを持つことで進行しつつある文化と生物の多様性の破壊の回避策を検討していきたいという強い思いを述べた。

「自然保護は貧困、安全保障、エネルギーといった課題に深くかかわるにもかかわらず、長い間、環境配慮への社会の訴えは、政治の意志決定の場では外野におかれてきました。今こそ、共有の課題を描き、協同の道を見つけ、(破壊ではない)別の道を作る時です」

36名のIUCNの強力なリーダーで運営されている理事会は、次回総会で幅広い課題について審議する予定である。その範囲は、持続可能への解決策、健全な環境と良好な地域社会、先住民知識、生命の多様性の保全、気候変動、エネルギー、貧困の撲滅、安全保障にまで及ぶ。

理事会は、総会において生物のその多様性を尊重し、持続可能な環境への探究を今後10年間あらゆる段階において中心に据えて行動していくことを目指している。この実現には、希望あるリーダーシップを含んだメッセージを発信し、共通した思いを可能にするために政治的意見と実践方策を世界へ向けて提示していく必要がある。

総会準備委員会委員長プリ・カナルス氏は、次のように述べた。「出席される方々に、幅広い実践方策を総会から吸収して帰えれるようにしたい。具体策は、すぐにでも日々の生活や行動へ適用できるものです。我々の成果となる総会に参加後、参加者に手掛けてほしいことは、実際的な行動なのです。」

(IUCN/本部))[2006/11/7]

カテゴリ: 2007