両生類は急速に減少しています。種や属、科でさえも過去にないほどの速さで絶滅しています。両生類の全種の中で3分の1から2分の1が絶滅の危機に瀕していて、ここ数年でも120を超える種がすでに絶滅していると思われます。 Global Info Packより

IUCNのレッドリストプログラムから派生した計画の一つに、世界両生類アセスメント(Global Amphibian Assessment)があります。 2000年から2004年にかけて、地球上で存在が確認された5,918種の両生類すべてを、レッドリストの基準に基づき判定するというビッグプロジェクトでした。

2004年に発表されたアセスメントの結果、両生類は3分の1近くが絶滅危惧種であり、今なおカエルツボカビ症や生息地の破壊で生息が脅かされていることが判明し、脊椎動物の仲間で最も危機的状況にあることが報告されました。(リンク:2005年 10/20 絶滅の危機にある両生類

このような危機に対応するため、2005年には、IUCN種の保存委員会(IUCN/SSC)やその両生類専門家グループ、コンサベーション・インターナショナルが中心となって、両生類保全行動計画(ACAP:英語、PDF)が樹立されています。

ACAPでは、「緊急対応策」も考えていました。それが「両生類の箱舟(Amphibian Ark)」プロジェクトです。

保全の一つの手法として、飼育下繁殖(絶滅に瀕した種を飼育し、再び生息地に個体群を戻すことが可能なほど繁殖させる手法)の推進があります。そこで、IUCN/SSCの両生類専門家グループと野生生物保全繁殖専門家グループ、世界動物園水族館協会が立ち上げたプロジェクトが、世界中のこのような生息域外プロジェクトを支援するための「両生類の箱舟(Amphibian Ark)」プロジェクトです。

「両生類の箱舟(Amphibian Ark)」プロジェクトは、飼育下繁殖の推進だけではなく、や理解やさしせまった絶滅からの救出活動、専門家を育成するためのワークショップ、協力管理センターなどの地域活動を進めることが必要です。もちろん、そのための財政的、政策的な支援も必要です。

<2008カエル年 キャンペーンへの参加の呼びかけ>

そこで、両生類箱舟プロジェクトは、みなさんに対して「2008カエル年(2008 Year of the Frog)」世界キャンペーンへの参加を呼びかけることにしました。,
このキャンペーンの最大の目標は絶滅が進む背景にある、両生類の絶滅の危機に対する世間の認識や理解を高めていくことです。
2008カエル年・キャンペーンでは、教育活動の実施やメディアへのPRなどに協力してくださる多くの方々や団体の参加を呼びかけています。

両生類箱舟プロジェクトキーメッセージ(日、PDF)(この記事は、IUCN/SSCおよび両生類箱舟プロジェクトホームページをもとにまとめたものです)

(IUCN日本委員会)[2008/1/17]

カテゴリ: 2008
IUCN第4回世界自然保護会議が2008年10月5日~14日までスペインのバルセロナで開催された。
そこで、危機に直面している公海の生態系保護のため、135の国や組織が、以下の5項目を採択した。

①公海における海洋生態系の保護、②違法漁法の規制、③海洋保護区のネットワーク構築、④海洋生態系の重大な損失を防ぐための将来的な管理、⑤最も有効な公海統治と保護を原則とするための現実的な方策をとること。

IUCN会長(当時)のヴァリ・ムーサ氏は、自然保護会議のイベントのなかで、新たな公海の管理(ガバナンス)と改革のための方法を見出すための10の重要な方針を発表した。地球の50%では、個別に統治するという大きな失敗を犯していることを踏まえ、まず、国が様々な条約や宣言に賛同するという重要な原則を守ることが重要と指摘。行動に向け共通のガイドラインを作り上げることで、これら10の方針は大きく前進することだろうとメッセージを出した。

カテゴリ: 2008