第6回世界自然保護会議が、2016年9月1日~10日、ハワイコンベンションセンター(ホノルル)にて開催されます。世界自然保護会議(WCC:World Conservation Congress)は、国際自然保護連合(IUCN)が開催する会議の中で、最も大きな国際会議です。

4年に1度開催され、第6回目となる今回も10,000人を超す世界各地のNGO、研究者、企業、自治体、政府などが参加予定となっており、自然保護の課題や、今後4年間の方向性を議論し決定していきます。ここで話し合われた成果は、国際環境条約・国連機関にとどまらず、各国の政府・行政機関や企業にも影響を与え、国内の環境政策・企業の環境経営の方針にも影響を及ぼしてきました。

 IUCN−Jでは、161カ国、217の省庁、1,066のNGO、48のパートナー団体、16,151を超える専門委員からなるIUCNという世界最大の生物多様性保全に関わるネットワークが、愛知目標をどれだけ支えるのか、どのようにこの目標に取り組もうとしているか情報収集を行いながら、共に議論してくる予定です。現地レポートは、にじゅうまるプロジェクトのホームページにて随時更新予定です。以下のサイトよりご確認ください。(http://bd20.jp/category/conference/)

今回のスローガンは、「Planet at the crossroads(岐路に立つ地球)」です。
公式サイト(英語)は、こちらをご覧ください。http://www.iucnworldconservationcongress.org/

 

世界自然保護会議の中身はどう構成されているの?

世界自然保護会議は、会議は一般に公開されるフォーラムと、会員総会の2種類に分けられます。

1. フォーラム(2016年9月2日~5日)

フォーラムではハイレベルダイアログから研修ワークショップなど一般にも公開される幅広いプログラムが用意されています。以下にそれぞれのプログラムの特徴を紹介していきます。

・ワークショップ:2時間のセッション。対話・ワールドカフェ・シミュレーション・ゲーム等の手法を通じて、参加者同士が知識やノウハウを共有し、理解を深め、それぞれの現場に対して新しい技術をどのように導入できるか見出すことができる場。

・ナレッジカフェ:最大12名でのテーブルを囲んだ2時間のディスカッションで、相互理解の促進、興味・ネットワーク・経験の共有、パートナーシップの検討などが行われる場。

・ポスター:最新の保全活動やその成果など、様々な取り組みが紹介される場。

・コンサベーションキャンパス:特定の保全分野における新しいスキルや知識を身に付けられるようなインタラクティブな場。半日または一日のプログラム(オンラインで事前・事後活動)で行われる。

・パビリオン:志を同じくする人々が集まり、地球規模での保全を進めるために最も革新的なパートナーシップを話したりできる気軽な場。

・ソーシャルイベント:会議以外のネットワーキング、社会的交流イベントも世界自然保護会議では新たなつながりを育む、重要な役割を果たす場。

 

2. 会員総会(2016年9月6日~10日)

総会では、IUCN会員団体IUCNの戦略的政策の投票と、IUCN理事会および代表の選出が行われます。現在会員は、161カ国、217の省庁、1,066のNGO、48のパートナー団体、16,151を超える専門委員からできています。

 

会議のスローガン・メッセージ

WCCではその会ごとにスローガンとメッセージが発表されます。今回、IUCN-J事務局で仮訳を作成しましたので、以下に紹介いたします。

 

Our planet is at a crossroads

The ecosystems that underpin our economies, well-being and survival are collapsing. Species are becoming extinct at unprecedented rates. Our climate is in crisis. And it’s all happening on our watch.

私たちの地球は、岐路に立っている

私たちの経済、幸福、生存を支える生態系は崩壊しつつあり、生物は空前の速度で絶滅に向かい、気候は危機的状況にある。そのすべては、私たちの目の前で起こっている。

 

This is the moment to get it right

In 2015, almost 200 nations agreed on ambitious goals for sustainable development and achieving climate neutrality. These agreements represent an historic opportunity to improve the lives of billions of people around the globe and put nature at the heart of our decisions. It’s time to move these agreements into action.

今こそ正しい方向に変える時である。

2015年、およそ200の国が持続可能な開発と気候のバランスをとることを達成するための野心的な目標に合意した。地球上の何十億人もの人々の生活を向上させる歴史的な機会であり、私たちの決定の中心に自然を置いている。これらの合意を行動に移す時である。

 

Our window of opportunity is closing

Time is not on our side. The success of these agreements depends on how quickly we turn them into sustainable action.

Business as usual is not an option.

We must take action now.

私たちの機会の扉は閉じかけている

時は、私たちの味方ではない。これらの合意の成功は、私たちがどれだけはやく持続可能な行動を起こせるかにかかっている。

“現状のまま”は、選択肢にない。私たちは今こそ行動を起こさなければならない。

 

(2016.8IUCN-J事務局仮訳)

 

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