自然保護と持続可能な開発に関して、森林・山岳・海洋の保護は戦略的に重要な働きを持っています。

森林

森林は生物多様性の聖堂であり、少なくとも世界の植物の半数にとって、また半数以上の昆虫にとっての故郷でもあります。森林は、地域住民に物質資源を提供し、輸出のための高品質の木材提供者となり、水の供給者であり、洪水に対する緩衝地帯であり、さらには地球全体にとっての炭素吸収源となるなど、計り知れないほどの恩恵をもたらしてくれます。
IUCNの世界保護地域委員会(WCPA)は、IUCNの森林プログラムやWWFと協力して、森林に関する政府間フォーラムに共に働きかけ、貢献しています。保護地域は、森林の生物多様性を保存するための基礎となるものであり、他の生息地以上に重要だということが一般に認められています。WCPAは現在、IUCN森林保護専門家グループの役割を強化するため、森林保護地域に関するプログラム拡張を計画しています。
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クレドルマウンテン国立公園
(オーストラリア)

 

山岳

水資源は21世紀において、最も重要な問題の一つとなるでしょう。山岳、とりわけ多数の森林を持つ山岳地帯は、巨大な緑のダムとして重要な役割を果たしています。保護地域は、デリケートな山の環境を保存し、低地の町や市に安全な水を供給する最良の方法です。
WCPAの山岳プログラムは、世界中の山岳保護地域の数多くの努力に貢献しています。特にヨーロッパや北アメリカの山岳地帯においては、もはや農業生産が行われず、再び原生地域となった地域に対しリーダーシップを発揮しています。IUCNの山岳専門家グループは、2002年国際山岳年において鍵となる役割を演じました。
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フィヨルドランド国立公園
(ニュージーランド)

 

海洋

海洋保護地域(MPA)は、海洋生物多様性の保護における中枢です。
また、漁業を一定期間制限する地域は、少なくなった漁獲資源を回復するのに非常に良い方法として、ますます重要視されています。しかし、MPAは、海洋保護における比較的新しいアプローチであり、海の1%以下をカバーするにすぎません。IUCNはより多くのMPAを急いで設定する、しかも急速に必要があると長い間論じてきました。
ゴールは世界中に代表的な一続きのMPAを作ることです。これを行うため、我々はMPAが、特に漁獲管理に有効であることを説明するために熱心に働き、MPAがどのように参加型管理の好例となり得るかを示そうとしています。観光は、MPAにとって、もう一つの経済的支えとなるものであり、我々は、保護地域に対する興味を引きつけ、地域社会による保護地域管理と利益のために、資金を得る方法として、持続可能で自然を基本とした観光(エコツーリズム)を支持しています。
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小笠原国立公園