現在、地球上における野生生物種の絶滅は、かつてない速さで急速に進んでいます。これらの種を保護すること、ひいては地球上の生物多様性の保全は急務です。IUCNの種の保存委員会(SSC)が提供する「絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト」(以下レッドリスト)は、自然保護の優先順位を決定する手助けをします。レッドリストは、絶滅の危機にさらされている植物や動物の種のパーセンテージを分析し、生物多様性の損失について統計上の警告をだします。すべての種の状態、とりわけ、樹木や淡水の生物といった具体的なグループを監視することは、地球規模での保護の優先度を識別する助けになります。レッドリストは、下記の分類に従い、生物種の分類をおこなっています。
カテゴリ
絶滅
Extinct(EX)

すでに絶滅したと考えられる種。
野生絶滅
Extinct in Wild(EW)

飼育・栽培下であるいは過去の分布域外に、個体(個体群)が帰化して生息している状態のみ生存している種。
絶滅危惧IA類
Critically Endangered(CR)

ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの。
絶滅危惧IB類
Endangered(EN)

ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。
絶滅危惧Ⅱ類
Vulnerable(VU)

絶滅の危険が増大している種。現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続いて作用する場合、近い将来「絶滅危惧I類」のランクに移行することが確実と考えられるもの。

準絶滅危惧
Near Threatened(NT)

存続基盤が脆弱な種。現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの。

軽度懸念(LC)

基準に照らし、上記のいずれにも該当しない種。分布が広いものや、個体数の多い種がこのカテゴリーに含まれる。

情報不足
Data Deficient(DD)
評価するだけの情報が不足している種。

※上記のカテゴリーは2000年のIUCN理事会にて採択された新カテゴリーです。2000年版のレッドリストから採用。
※最新の「IUCNレッドリストカテゴリーと基準 3.1版」は自然環境研究センターのウェブサイトからダウンロードできます。
※最新のレッドリストデータベースには、古い判定基準(Ver2.3 1994年採択)を用いて評価した以降、再評価が行われていない種も存在します。
※旧カテゴリーの詳細は、 1994年レッドリストカテゴリーとその基準(PDF:15ページ)をご覧ください