RCF Asiaが閉会した次の日、私たちはタイのバンコクにあるIUCNのアジア事務所を訪問させていただきました。アジア事務所では、実際に働かれている寺井さんから話を伺った後、事務所内を案内していただきました。

寺井さんは、国際機関で働くことの意義やその魅力についてお話ししてくださいました。
寺井さんは、日本の大学を卒業後、まず新聞社に記者として働き始められたそうです。その後、JPO制度を利用して国連で働き始め、現在はIUCNのアジア事務所のスタッフとして活躍されています。国際機関で働くことのやりがいとして一国を超えた国際的な問題の解決に寄与できること、専門性を活かした仕事ができること、多様な国の地域の人々と働くことができることなどを挙げられていました。しかし日本の社会人としての常識が通用しないこと、言語の壁や競争が激しいことなど難しさもあるとおっしゃっていました。国際機関で働いている人の働くモチベーションについて質問を受けた際には、「モチベーションは様々だが全員が国際課題に従事しているんだというプライドを持っている」と答えられていて、とても印象に残りました。

お話の後、アジア事務所内を案内していただきました。アジア事務所の建物は空き家をリフォームしたもので、緑豊かな庭に囲まれていました。建物内には、個人のオフィス、MTGルームや資料室があったり、卓球台が設置されていたりしました。

IUCNアジア事務所訪問は国際機関のキャリアについて深く考える貴重な機会になりました。寺井さんからお話を伺った際には、国際的な問題解決に貢献するやりがいだけでなく、文化的な多様性や専門性の活かし方についても学ぶことができました。今回の訪問で学んだことを今後の進路選択に活かしたいと思います。

一般社団法人Change Our Next Decade 普及啓発部
多計和真