改めて言うまでもありませんが、地球環境は経済活動の基盤であり、環境分野におけるサステナビリティの確保は、私たちにとってもっとも重要な課題です。気候変動問題に関しては、多くの企業が2050年カーボンニュートラルを目指し、その実現を経営戦略に組み込んでいます。他方、生物多様性については、2019 年のIPBES報告書において、現存する動物、植物の約 25%の種の絶滅が危惧されているなど、危機的な状況が報告されているにも関わらず、自然資本への配慮やネイチヤー・ポジティブへの取組みを、経営戦略に組み込んでいる企業は多いとは言えません。
その背景には、CO2で定量化できる気候変動対策と異なり、土壌・水を含む生物多様性では、定量化が難しいうえ、地域による固有性も高く、対策に手を付けにくい事情があるものと考えられます。
そこで本セミナーでは、生物多様性における各界(政府・経済界・NGO)のキーパーソンを一堂にお招きし、日本において動き出したネイチャーポジティブ経済の現在と今後について、企業が今知るべきこと・行動すべきことをお話いただきます。
本イベントは、12月にモントリオールで開催される生物多様性のCOP(CBD・COP)において次期世界目標(ポスト2020生物多様性枠組)の採択が目指されていることを踏まえ、プレCOPイベントとして開催するものです。
主催
国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)、経団連自然保護協議会、企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)、WWFジャパン
協力
環境省
日時
2022年11月25日 9時30分-11時15分(9時15分開場) *オンライン録画を後日掲載予定です。
講演者【演題】
- 開会挨拶
- 環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室長 浜島直子
【生物多様性のビジネスへの主流化に向けて】 - WWFジャパン 生物多様性グループ グループ長 松田英美子
【ネイチャー・ポジティブな社会の構築のために】 - 経団連自然保護協議会 企画部会長 饗場崇夫
【生物多様性主流化への経団連自然保護協議会の取組】 - アサヒグループホールディングス株式会社 Sustainability 勝本修三
【社有林「アサヒの森」の取組み】 - PwCコンサルティング シニアコンサルタント 服部徹
【動き出したNature Positive Economy by 2030】 - 閉会挨拶
本イベントは、ポスト2020枠組み実現日本会議(J-GBF)支援事業とも協働して実施します。