世界では、生物多様性世界枠組みでも目標22にユースの参画が位置づけられるなど、ユースがホットトピックとなっています。IUCNでも「IUCNユース戦略」が策定されたことを受け、IUCN-Jでもワークショップやヒアリングを重ね日本の文脈も加味した「IUCN-J将来世代戦略」を策定しました。
IUCN-J将来世代戦略は、こちらをご覧ください
日本においてユースと聞くと、日本においては学生をイメージされる方が多いかもしれませんが、。しかし、IUCNではユースを15-35歳と定義しており、若手社会人もユースと定義しています。15歳から35歳という世代は学生から就職、子どもから参政権のある成人へと変わり、あるいは、結婚子育てといったプライベートでも大きな変化が生じやすい世代です。日本では割合が少ないものの、世界平均で人口の3割を超えるような重要な社会の一員です。日本では若手社会人になると仕事の責任感から活動や挑戦が少なくなってしまいますが、そして、社会が日々決める(あるいは決定を先送りにする)未来に影響を及ぼす政策決定の結果を受ける世代です。私たちは若手社会人にも、きちんと彼らの声が社会や組織の中に反映され、彼らの力や可能性を存分に発揮してほしいと願っています。その思いを込めて、IUCN-Jでは、「ユース戦略」ではなく、若手社会人も含まれていることを想像しやすい「将来世代戦略」としました。
本来ユースは社会全体の中の1グループであり、ユースと大人、将来世代と責任世代というように二項対立に存在するものではありません。ユースの参画を確保するためには、ユースだけ、大人だけが頑張ればよいというものではなく、双方を含めた社会全体でユースが意義ある参画をできる社会を築いていく必要があると考えています。IUCN-J将来世代戦略では、ユースが社会の一部である前提に立ち、社会全体で取り組んでいくための行動計画を策定しました。
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IUCN-J将来世代戦略では、意義ある参画の原則や誤った参画の例、意義ある参画のために整えるべき仕組み等も紹介されています。ユースに関わる・関わりたい全ての皆様に参考にしていただきたい内容となっています。ぜひご覧ください。