こんにちは、インターン生の橋本です。私は大学院のインターンシップ研修プログラムを活用し、IUCN日本委員会にて3ヶ月間のインターンシップを行いました。研修の最後にIUCN-Jが開催したIUCN Members’ Dayの企画の中心を担いました。

IUCN-Jは、自然保護団体や関連組織が加盟するネットワーク団体として、加盟団体同士の交流や連携を促進する活動に力を入れています。近年、オンライン化の進展に伴い、対面での交流機会が減少している中、広報や総務などバックオフィス担当者を含めた幅広い層が直接顔を合わせ、情報交換を行う場の必要性が高まっています。

こうした背景の中で、2023年度から始まったIUCN Members’ Dayを今回も地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)にて行い、約10名の参加者が集いました。環境NGO/NPOの運営課題と未来への道筋というトピックで、参加者は環境団体の運営課題について情報共有を行い、団体を横断した課題解決に関するディスカッションを行いました。具体的には、「人材育成と働き方改革」「プロジェクトの運営と継続性」の2つのテーマに分かれて、それぞれの団体で直面する課題と解決に向けた新しい視点や連携方法に関する意見交換を行いました。

 

今回のIUCN Members’ Dayは、①現場の課題を明確化し、解決の道筋を探る、②イノベーションを促進する新しい視点を参加者と共有する、③会員間でのネットワークを強化し、協力関係を構築する、という3つ目的のもとに企画を行いました。私はインターンシップ期間中に、複数のIUCN-J会員団体にそれぞれが抱える団体の運営課題やIUCN-Jの活動に対する期待や要望、そして今後の課題解決策に関するヒアリング・インタビューを行いました。

上記のインタビュー結果をもとにプレゼンテーションを実施し、今回のMembers’ Dayでは、参加者間で団体運営の課題と解決策、国際的な自然保護の取り組み事例、そして企業との連携を含めた新たな策への期待が共有されました。また、若手の参加者を増やすための工夫や、団体間の具体的な協働のアイデアも活発に議論されました。

こうした対話を通じて、団体間のつながりを強化し、共通テーマでの政策提言や広報活動、さらには国際的なプロジェクトでの協力体制の構築を目指しています。IUCN Members’ Dayは、自然保護の未来を切り開くための重要な一歩として、今後も継続して開催していきたいと考えています。

3ヶ月間のインターンシップを通じて、ローカルからグローバルに至るまで幅広く活動する環境NGO/NPOが担う環境保全の取り組みを学ぶことができました。特に、IUCN日本委員会およびその会員団体をはじめ、企業・政府・市民との連携を通じて、日本と世界の環境保全における持続可能なリーダーシップを発揮する役割に今後も注目していきたいと思います。

 

IUCN日本委員会インターン 橋本優花