生物多様性国際ユース会議3日目がスタートしました。

本日のレポートはIYCBに参加中の国際教養大学伊藤志帆がお届けします!

 

朝食をいただいた後、昨日に引き続きアートを作るアクティビティからスタートしました。

 

テーマは私たちが自然と調和した未来。“We cannot achieve the future if we can’t envision it”(未来を描くことができなければその未来を実現することはできない)という言葉からセッションが始まり、4グループに別れてそれぞれアートを作成しました。

 

私たちのチームは、私たちが目指すビジョンとして“The world that fits many worlds.”(いくつもの世界が存在する世界)をそれぞれの参加者が知っている言語で書くことに。同じチーム内の日本人参加者と話し合い、私たちは「多様な個が調和する世界」と意訳しました。

 

その他にも個々が考えるサステナブルな世界やそのために必要なことをそれぞれ描き、最終的にコラージュとして完成させました。

今回の会議の参加者は世界中から集まっていて、それぞれ全く違うフィールドで活躍していますが、そんな仲間たちと今回未来のビジョンを共有できたことをとても嬉しく、心強く感じています。

 

アートセッションで励まされた後はそれぞれ分科会に分かれ議論を行いました。私は“Youth efforts in transformative education”(変容教育における若者の取り組み)というテーマのセッションに参加しました。セッションでは変容教育についての説明から始まり、変容教育の重要性、ファシリテーターの出身地、モンゴルでの遊牧生活の文化や遊牧生活と学校教育の共存における問題点、そしてそれに対してファシリテーターが学校教育と伝統的な教育をハイブリッドに組み合わせた教育を提供している旨のレクチャーを受けたのちに、グループに分かれてディスカッションを行いました。

ディスカッション内で伝統的知識がどのように教育の場で伝えられていくべきかという問題に対して、ある先住民の参加者が彼の出身地では口頭伝承による教育が行われていること、彼は伝統的知識がコミュニティ外の人に知られることを望んでいない事を教えてくれました。今まで自分は先住民族と地域コミュニティ(IPLCs)の皆さんから生物多様性保全について教えてもらうこと、伝統的知識を生物多様性保全に活用させていただく事ばかりを考えていました。しかし、今回のディスカッションを通して伝統的知識を生物多様性保全に“活かしたい”と考えているのは知識を保有していない側の考えで、知識を保有されている方が同じように思っているとは限らないと気づきました。今までの自分の視野がいかに狭く自分勝手なものだったのか学びました。

 

とても意義ある議論のあとはしっかり昼食休憩を取り、午後もパッションあふれるディスカッションを行いました!その様子はパート2にてお届けします!

 

数日後のカルチャーナイト(文化を披露する会)に向けて日本代表団が真夜中に盆踊りを練習している会議室より3日目のレポートをお届けしました!



 国際教養大学   伊藤志帆