生物多様性国際ユース会議折り返しの4日目になりました。
今日はエクスカーションの日で、4つのグループに分かれて、施設の外で各々アクティビティを行いました。

午前中は全員で、AEON多摩平の森店に行きました。多摩平の森店では、自然との共生をコンセプトとしており、建物の周囲や屋上に緑地が設けられていました。
イオンの環境に対する取り組みを聞いた後、周囲の緑地を軽く散策して、鳥の巣箱にデコレーションを行いました。

午後は、グリーンロギング(スタンプラリーのようにお題に挑戦してウォーキングを楽しむゲーム)、三渓園、横浜市民防災センター、カップヌードルミュージアムの4グループに分かれて、行動しました。私は、横浜市民防災センターのグループに参加しました。

横浜市民防災センターのグループでは、新聞紙でスリッパを創るワークショップを行った後、災害に備えるための映像を見ました。その後、日本人が小学校などで体験するような地震体験、消火器のシューティングゲーム、煙体験、実際に災害が起こった想定のシミュレーションを行いました。

午後のエクスカーションでは、生物多様性という言葉が全く出てこず、私たち日本人にとっては、学校で習う災害対策のお話でした。ですが、海外からの参加者はとてもまじめに聞いていて、たくさんの質問が出ました。私たちにとっては地震は日常茶飯事ですが、彼らにとって災害がなじみのないものであることがわかりました。聞いたところによると、他のグループもグリーンロギングでは環境に関するお題があったようですが、他のグループでは生物多様性に関する内容はなかったそうです。私個人的には、日本という国の特徴を学べる災害というトピックを採用するのはよいと思いましたが、生物多様性の会議なので、生物多様性と災害のつながりについてのレクチャーがあってもよかったのではないかと思いました。また、里山についても実際にフィールドを見てほしかったです。神奈川県にも素敵な里山フィールドがあるので、日本の保全に取り組む人が海外の新しい視点に触れる機会としても活用できたら、もっと良かったと思いました。

IUCN日本委員会事務局 稲場一華