生物多様性国際ユース会議も5日目になりました。

午前には、自然の守り手が直面する脅威と不当な状況、権力の偏りについてパネルディスカッションが行われました。GYBNの代表や先住民族のユースから各々の背景や教育や政治のシステムを変えていくことの重要性が述べられました。自然の守り手が殺されてしまう事実も世界には存在し、実際に今回の会議に命がけで参加している参加者もいました。日本という平和な国にいる私たちがいかに恵まれているかを実感しました。

 

その後、自分たちが政策決定者になり、予定している事業の先住民や地域住民への影響評価を行うデモンストレーションを行いました。ダム建設事業の事例が渡され、それらに対し、様々な要因に対する影響と依存度について話し合いました。また、その事業を行うことで需要と供給が将来どのように変化するか?やそれに対する関係者の整理を行いました。もっと項目があったものの時間の関係で終わらなかったため、以降についても実際に自分でも考えてやってみたいと思いました。

午後には、コロンビアの方からCOP16に関する説明とGYBNの関わりについて話があり、その後セクター間の関係整理をするワークショップを行いました。

セッションの後、五日目には、全体振り返りの際に、隣に座っていた方からWhat is your contribution?と聞かれました。どうやら会議中発言することをcontribution(貢献)と表現するようです。日本では、発言することがタブーのような空気感がありますが、ここでは発言をしないことがタブーのようです。会議内容を理解することに手いっぱいで質問や意見を言うこともできていませんでしたが、今度からはするように気を付けようと思いました。

夜には、各々の文化を共有するCultual Nightが行われました。個人・団体でプレゼンテーションやクイズ大会、ダンスの披露が行われました。日本からも団体で浴衣を着て盆踊りを披露し、個人では豊岡から来た高校生がコウノトリの保全について発表を行いました。

IUCN日本委員会事務局 稲場一華