生物多様性国際ユース会議もついに最終日になりました。
パシフィコ横浜で13時半から閉会式がスタートし、隣の部屋では、同時並行で横浜市主催の生物多様性フェスティバルが開かれていました。閉会式の様子はこちらから見られます。
閉会式では、横浜市や環境省、GYBN、AEON等関係者からの挨拶があったのち、参加者が得た学びの共有が行われました。日本からも参加者の代表として伊藤志帆さんが挨拶を行いました。IYCBでの様々な参加者との交流を通して、日本がいかに恵まれた国であるかということ、そして、言論の自由があることが当たり前ではないことについて、伝えてくれました。
この会議の成果は、GYBNの新たなチャプターが誕生したことと、
もう一つは、社会課題を解決する『答え』ではなく、課題を解決するための『ノウハウ(考え方や仲間など)』を各々が得たことです。今日で終わりではなく、それぞれがこの成果を各国に持ち帰り、その地域のリーダーとなって、生物多様性の活動を加速していくことが求められています。
10年に一度という貴重なこの機会に、主催者であるGYBNは、100近くの参加枠に対し、9000もの申し込みがあった中で、日本人の枠を10名以上も取ってくれていました。また、他にも生物多様性や人権が危機的で深刻な状況にある地域(活動を盛り上げていくべき地域)がある中で、この貴重な機会を日本を選んで開催しています。私は、GYBNが与えてくれたこの機会をどう活かし、どう日本にも世界にも還元していくのか、GYBNは私たちにどんな想いを込めて、何を託してくれたのか、私たちの役割は何なのか、考えられずにはいられません。これからじっくりと日本人参加者の全員で考え、私たち全員でこれからの生物多様性の未来を創っていきたいと思います。
一旦今日で一区切りつきましたが、無事自分の国へ帰るまでが会議です。
ただただ皆が無事にそれぞれの国へ帰り、それぞれに頑張って、また会える日を祈るばかりです。
IUCN日本委員会事務局 稲場一華