COP16のオープニングセレモニーが、10月20日(日)午後にカリ国際会議場で開かれました。

開会は、先住民の言葉から始まり、モニターに写される美しい自然と共に伝統衣装を着た男女による踊りや音楽の披露が行われ、会場から割れんばかりの拍手がありました。

その後、グスタポ・ペトロ大統領による挨拶や、アントニオ・グテレス国連事務総長の挨拶、ファン中国生態省大臣、スサナ・ムハマド・コロンビア環境大臣や地元県知事、カリ市長の挨拶等が行われました。

コロンビア環境大臣スザンナ氏

いずれの挨拶でも、今回のテーマ「自然と共に平和をPeace with Nature」を拾いながら、戦争や紛争、自然資源をめぐる争い等の暗い時代にあるなかで、自然と文化を守ることの重要性、国際協力を推進する生物多様性枠組みの重要性などが訴えられました。

特に、ペトロ大統領やスサナ環境大臣などホスト国の関係者のスピーチの情熱は強く、特に平和への希求・国際協力、違法行為の撲滅にかける思いを強く感じました。

ガウデ県知事・カリ市長も、自治体内で見られる生態系や生物種の豊かさと保全や再生の取組みを誇っていたのも印象的です。

最後は、コロンビアのアーティストによる映像と生きもの鳴き声や自然の音の声帯模写というのでしょうか、圧巻のパフォーマンスによって、オープニングセレモニーが締められました。

森林伐採の映像を背景に、怒りとも悲しみともとれる自然の声を披露

国際自然保護連合日本委員会 事務局長 道家哲平