「世界枠組みのための意義あるユース参画を促進するパートナーシップ」というサイドイベントに参加しました。

イオン環境財団や国連大学が主催し、MIDORI賞のプロジェクトで行っているスピーチコンテストで優勝した日本人ユース二名と、

GYBNの設立者等をはじめ、気候変動枠組み条約のユース団体であるYOUNGOや多条約間で活動するユースが登壇しました。

彼らからは、主にユースのキャパシティビルディング(生物多様性条約の仕組みやコミットの仕方について知ること)や資金的支援の必要性について訴えられました。

 

GYBNはYOUNGOと協働したいと望んでいるが、そのための活動費がないことが課題として挙げられました。最近の両者のオンラインイベントは、コラボレーションしていることが多く、その努力をしていることが以前から垣間見えていました。

私自身も気候変動やラムサール、野生生物の取引等、条約間との連携は重要であると考えており、さらに協働の幅広げていきたいと考えています。

また、コロンビアは環境活動家が最も殺されている国であるという言葉が印象的でした。

私たちはコロンビアにいますが、会場はもちろんバスの中やバス停等様々なところに警官がいて、守られており、そのような危機を感じることはありません。また、カリに住んでいる人々も人懐っこく、気さくに話しかけてくれたり、親切にしてくれる方ばかりで、その国に少し行ったくらいでは見えない事実もあるのだろうと感じました。

 

GYBNアフリカのコーディネーターからは生物多様性国家戦略の策定に37あるGYBNチャプターのうち、10チャプターしか関われていないことが挙げられ、ユースが関わり方について知らないことが課題として挙げられました。

これについては日本も同じで、多くの日本の若者は政治の仕組みや実情について理解できておらず、関わり方や知る機会がないことが課題と感じています。ここに来ている私自身もまだまだよくわかっていません。もっと政治や社会の仕組みについて学びたいと思っています。

日本ユースからは、ユースを大人と若者という形で捉えるのではなく、ユースも大人であり、社会の一部であることが挙げられました。また、日本の特に都市部では、自然と触れ合う機会が減っていることに加えて、同年代の活動と繋がる機会が無いことが挙げられました。

10/12-13に日本ユースを60名集めて、多様な視点を学び、次のアクションを見出すイベントを開催しました。そういったユースの集まる場が重要であることが再認識されました。

 

個人的には、イオンや国連大学などの社会側とユース側が何を意義ある参加とそれぞれ捉えているのかを聞いてみたいと思いました。

 

IUCN日本委員会事務局
稲場一華