COP16.2最終日を迎えました。午前の本会議では、資源動員に関する文章に対して地域からの発言が述べられました。昨日文書が出たばかりの時は、若干ピントのズレた批判の声も聞こえましたが、一夜明けて提案の趣旨が浸透し、文案の趣旨を理解した建設的な意見が各地域から出ていたことを議長が歓迎していました。ある程度意見が出そろったところで、各地域/グループから最大5名迄の代表を選んで協議するスモールグループの設立が宣言され、スモールグループからの提案を夕方に検証するという流れとなりました。

スモールグループの検証結果を4時半開始の本会議で開催するとアナウンスされましたが、開始はやはり遅れ6時ごろに開始、7時半まで資源動員の議論をした後、再び休憩が入って最終の本会議は夜9時開始がアナウンスされ、やはり、予定通り始まらず、10時半ちょっと過ぎに再開されました。

3日間の会議を通じて、合意を確認してきた文書を「採択」していきました。資源動員戦略の合意がなされたときは・資金メカニズム・指標・報告枠組みなどが採択されると会場からは大きな拍手が上がりました。この間ずっと進行を行ってきたスサナ議長も感極まった様子が見られました。その他の課題、事務局長選出・再任に関する決定や、国際協力の決定(は時間切れで非合意箇所のかなりが削除)等も順調に採択。地域からの閉幕に向けた発言、COP16議長、名古屋議定書議長からの閉幕に向けた発言がなされ、おおよそ3時間となる日をまたいで1時半ごろに無事に終了しました。

COP16.2の参加者

COP16の参加者は登録ベースで、907名、500名近い政府代表に加え180名のNGOが参加していたようです。

国際自然保護連合日本委員会 事務局長 道家哲平