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CBD SBI5が2024年10月16日に幕をあけましたが、COP16に向けて参加者が増えていくと思われます。日本から、コロンビアに渡航する注意事項や現地の情報をまとめます(10月17日時点情報)。
カリへの移動・入国手続き
カリに行くのに、コロンビアの首都であるボゴタで飛行機を乗り継ぐことが必要のかたがほとんどでしょう。航空会社によって、カリまでの旅程をチェックインできたとしても受託手荷物をボゴタでピックアップして、もう一回預けないといけないことがあるので、搭乗時の羽田や成田でしっかり確認しましょう。
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ボゴタ空港では、降機後、入国審査を経て、国内乗り継ぎのサインに沿って歩くと、預け荷物ピックアップの場所に移動することになる
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場ゲージピックアップゾーンにちゃんと国内乗り継ぎの方向けのサインがあるので安心。同じ経路で、預け荷物を、ピックアップする必要のある人と、直接カリ迄運ぶ手配の人とに分かれた。
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税関チェックもスペイン語で声をかけられる。COP16でカリに移動することを伝え、申告が必要なもの大額のドルやペソはない(ノンというだけでスムーズに進めました)
また、国内線に乗り継ぐためににボゴタ空港で入国手続きを済ませた上、アライバルから出て、もう一回保安検査を通過する形になりました。飛行機の遅れも加味して、乗り継ぎの時間、最短でも1時間半は確保した方が安心です。
入国手続きは、「国民」、「外国人(Foreign Citizen)」と「外交官」のレーンが設けられている。CheckMigの登録画面を見せて、あらかじめCOP 16のために来たと言えばスムーズに通過できるが、CheckMigを事前登録していなくても、Priority Passを見せCOP16に参加するという意思を伝えるだけでも通過できる方もいました。一方、ホテルの住所の登録が求められた人もいると聞いています。スピードに影響することがあまり感じなかったが、CheckMigに登録しておくことに越したことないと思われます。
関税も通らないといけないけれども、口頭で巨額のペソがドルを持っているかを聞かれるだけでした。
空港からホテルへの移動
ボゴタ空港にもカリ空港にもCOP16関係の壁面広告が見られる。預け荷物ピックアップの出口もCOP16仕様になっていました。
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カリ空港出口
COP16公式ホテルであれば、コロンビア政府による無料のシャトルバスのサービスがあります。受託手荷物受取り場を出た目の前に、BIENVENIDOS(ようこそ)と書かれているうちわのような看板を持っているCOP16現地スタッフに迎えられ、Welcome Deskに案内される。
Welcome DeskのスタッフにホテルにPriority Passを見せ、ホテルの名前を伝えればシャトルバスの手配をしてくれるが、同じ方面のホテルに泊まる参加者をまとめてシャトルバスを出すため、45分〜1時間ぐらい待たなければならないこともある。お急ぎの場合、タクシーかウーバーを利用するといいだろう。
ホテルから会場への移動
COP 16のためにコロンビア政府は公式ホテルから会場までの移動のために、5つのシャトルバスの環状路線を無料で用意している。初めて乗る場合はPriority Passを見せ、その以降はバッジを見せればスムーズに乗れる。ピーク時は15分に一回、非ピーク時は30分に一回にバスが来ると発表されたものの、初日からかなり不定時だという印象です。その上、環状線の内・外周りの概念はなく、国際会議行きか、ホテルへの帰路かによってバス停を使い分ける必要があるだろう。
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市内を走るバスは青い塗装だが、COP16専用は緑色の塗装。
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COP16用のバス亭と知らせるサイン
空港からの移動も含め、シャトルバスには警察が多数同行してくれ、セキュリティーはしっかりしているようだ。
シャトルバスや事前に申請した公認車しか会場の近くに行けないため、タクシーかウーバーなどを利用する場合は会場から少し離れた場所で乗り降りしなければならない。
言語に関して
やはりスペイン語圏で、英語は通じないことが多い。現地スタッフは英語が話せるけれども、会場でのバス会社のスタッフは話せない。英語で話しかけると理解してくれているようでも、スペイン語で返ってくることがほとんどだ。
お金に関して
大きなスーパーやチェーンレストランでカードを使えることが多いが、現金しか使えないところも多い。会場のレストランでは、カードを使える。
会場ではコロンビアペソを引き出せるATMや換金所が設置されているが、ATMの手数料は一回1000円ぐらいで、換金所はSBI5期間中は開設されてなかった。COPスタッフに尋ねたところ、いつから開くか、開くかどうかも曖昧な感じだった。換金する場合は、USドルを持ってくるとスムーズにできるだろう。
気候
雨季というものの、ずっと快晴だ。昼間は30℃近くけれども、会議室内では冷房が効いていて寒いと感じるだろう。
その他
COP 16の公式アプリが3つあり、事前にダウンロードしておくと便利だろう。
① COP 16 2024:プログラムと各会議の概要が簡単に見ることができる。また、公開されている会議のライブストリームも見られる。(リンクはiphone用)
② CBD Events:サイドイベントのスケジュールや会議のドキュメントを簡単に見られるアプリである。
③また、シャトルバスを利用する際Mio Appをダウンロードすると便利だろう。COP 16のための専用ページがあり、地図でバスのルートが到着時間を見ることができるが、たまに表示されなかったり、表示された時間にこなかったりする。
サン パトリシア(IUCN-Jインターン/筑波大学)