コロンビアは、鳥と蝶、蘭の多様性が世界一といわれており、植物と両生類、淡水魚が第2位、ヤシの仲間が第3位、哺乳類が第4位と生物多様性の宝庫ともいえる国です。具体的に、日本の鳥類は690種ですが、コロンビアは1800~1900種もの鳥がいるといわれており、その差は2倍以上です。会議場を30分ほど探索しただけでも、16種ほどの鳥が見られましたのでご紹介します。

会場周辺には、ヤシの仲間や街路樹が植えられている他、小さな林があります。その中をじっと見ていると小鳥の群れやハチドリの姿が見られました。ハチドリは5㎝ほどの大きさで、蜂のように飛び回り、ホバリングをして花の蜜を吸っていました。会場周辺には農耕地もあり、クロコンドルの飛ぶ姿も見られました。

ベニタイランチョウ

キバラカラカラ

シロビタイシマセゲラ

キビタイボウシインコ

ツバメの仲間

オオムクドリモドキ

ナンベイタゲリ

ハチドリの仲間

ズグロエンビタイランチョウ

タイランチョウの仲間

このほかにも、会場ではトキの仲間やスズメのように小さな鳩のスズメバトの仲間、ムシクイの仲間等多様な鳥が見られました。

日本でもチョウゲンボウなどは街中でも見られますが、写真のようにオオハシノスリが電線に鳩のように止まっていて、逃げないことが衝撃でした。また、ハチドリが都市部にあるホテルの街路樹でも見られ、街中の落書き(?)には、ハイクオリティなハチドリの絵が描いてあったりと、コロンビアではハチドリが身近な鳥であることが垣間見えました。

カラフルな鳥が多く、すぐに天敵に見つかってしまいそうですが、街中に咲いている花々も黄色やピンクなど華やかだからか、意外にも街路樹の中に入ってしまうと見つけるのが困難でした。また、カメラを構えてもすぐに茂みに隠れてしまうこともあり、撮影も困難でした。

 

 

IUCN日本委員会事務局
稲場一華