IUCNは、4年に一度、世界自然保護会議(World Conservation Congress)を開催し、IUCNのリーダー選挙、4か年事業、自然保護に関わる世界へのメッセージなどを産み出します。その準備会合として、前年に世界8地域で地域自然保護フォーラム(Regional Conservation Forum)を開催することになっています。

日本も属するアジア地域では、9月3日から5日にかけて、タイのバンコクでアジア地域自然保護フォーラムを開催し、自然保護に関するアジアの最新状況を報告しながら、世界のこれからの自然保護にアジアの声を反映させる機会を作り出します。

国際自然保護連合日本委員会では、地球環境基金・経団連自然保護基金などの助成、有志の支援を受けながら、特に若い世代の参加に力を入れつつ、アジア地域自然保護フォーラムに参加し、世界の動向を把握、発信する予定です。

第8回IUCNアジア地域自然保護フォーラムの概要

会議名称:第8回IUCNアジア地域自然保護フォーラム(ARCF2024)

The 8th IUCN Asia Regional Conservation Forum (RCF 2024)

公式ウェブサイト:https://iucn.org/asiarcf

開催期間:2024年9月3日(火)~9月5日(木)

場所:ロイヤルシェラトンホテル、バンコク、タイ

この会議は、全体会、パラレルセッション、ラーニングゾーン、IUCNアカデミー、展示、サイドイベント、ユースセッションなど様々な機会を通じて、アジアの自然保護の現状と、これから進むべき方向について議論されます。また、IUCNは2045年に向けたビジョン構築も検討しており、世界やアジアの人と自然の在り方に影響を及ぼす会議です。会議のテーマは、アジアにおける自然保護の再想像:ネイチャーポジティブな未来に向けて(Reimagining Conservation in Asia: A Nature Positive Future)です。

国際自然保護連合日本委員会では、助成金や寄付等を活用しながら、ユースの参画支援、サイドイベントの開催、展示による日本の取組発信、IUCN幹部との意見交換などを通じて、日本と世界のネイチャーポジティブの実現に向けた情報収集と提言、世界の動向発信を行います。

 

今回の国際情報収集および発信は、経団連自然保護基金および地球環境基金の助成を受けて実施しています。