IUCNアジア自然保護フォーラム最終日は、IUCN会員向けセッションとして、IUCNにおける会員制度改革の議論、規約含むガバナンス改善の検討状況、2025年に選出する理事候補者によるスピーチ、世界自然保護会議2025に向けた準備などを午前のセッションで行いました。地域理事は5名の選出枠に7名が名乗り上げ(選挙管理委員会への立候補届と承認はこれからなので、意思のある方という位置づけ)、IUCNに積極的に関わろうとする力強さを感じました。

午後には、サイドイベントやラーニングゾーンでのイベントを終えたのち、閉会式を行いました。閉会式では、アジアの多様性を讃えようと各国の伝統衣装などを来た代表者が登壇し、大変華やかな中、会議を終えました。最終日ということもあり、専門家に飛び込みでインタビューをし、様々なノウハウや当事者の見解などを聞く機会もあり、公式イベントに出るにせよ、個別の対話をするにせよ、非常に実りある会合であったと思います。

今回の会議の振返りによると、3日間で51のプログラム(公式プログラム+サイドイベント+展示+ラーニングゾーン等)が行われたそうです。このうちサイドイベントは17種類、初めての開催となったラーニングゾーンでは、14のセッションがひらかれ360人が参加。ラーニングゾーンには5大陸からの発表者、4つの大学と協働しての開催されたそうです。

国際自然保護連合日本委員会 事務局長 道家哲平

(日本自然保護協会)

日本から理事選への立候補表明をされた吉中教授(外務省参与・酪農大学)