IUCN リーダーズフォーラムの1日目に行われた、自然環境に配慮した都市開発に参加しました。スピーカーはパリの副市長や、メキシコシティの環境長官、サンパウロの緑環境長官、WBCSD の執行副会長でした。
他国で実際に行われている自然の損失を食い止めるだけではなく、回復させるための政策を知ることの出来るとても良い機会だと感じました。
パリの施策
パリでは生物多様性に関する実施政策を3つ紹介してくださいました。
一つ目はロードマップの作成です。GBF では、23個の行動目標が決定しました。このような複数の目標を達成するためには指標が必要だと考え、作成したようです。現在は目標の約80%が実行されましたが、今後も監視を続けるとのことでした。他の方も計画をまとめる必要があると述べられており、可視化や指標を作成することの重要性を感じました。
二つ目は国内の柔軟性と効率性を上げることです。GBF の達成には、地域や NGO との協力が不可欠だと述べられていました。
私が最も印象的だったのは、三つ目です。それは Zero pesticide(ゼロペスティサイド)です。殺虫剤の使用を無くすことで、花や昆虫、鳥類の個体数が回復したそうです。生多様性を強化することでより多様な庭園や通りが作れます。日本も殺虫剤や農薬の使用について考え直す必要があると感じました。
綺麗な日、という指標
もう一つ面白いと感じたのは、メキシコの clean day です。空気がある一定の基準値より綺麗だった日を数えているそうです。日本も毎日何かの環境問題に対して達成の有無を発表すると良いと思います。例えば、ゴミの重量を測ることです。それにより、みんながこ普段から意識して生活をするようになると思います。また、ゴミの回収をしてくださる方々の負担を減らすためにも、容易に重量を測ることができるゴミ収集車が出来ると良いと考えました。
また、「生物多様性は緑や動物の生物多様性だけでなく、性別の生物多様性や住居も含まれる。全てが都市の生物多様性を作っている。」という言葉にすごく感動しました。都市の多様性には様々な多様性が含まれることに気付かされました。
生物多様性や気候変動に配慮した都市を計画する義務を課すことも良い取り組みであると思います。都市開発の際に緑地をどう保護し、伐採をどう規制するかは全ての国や地域において重要です。
建築に使用する全てのものが再利用されたものや、再利用できるものであれば、環境碱壊を大幅に削減出来ると思います。日本では、物の他に、劣化した土地の再利用方法を考える必要があると思います。
GBF の達成のために、情報交換が出来るいい機会でした。他の地域の良い取り組みを取り入れたり、自国の地域に合うように手を加えたりすることで相乗効果が生まれることを願います。
Change Our Next Decade
坂浦ゆず