10/11から10/13の間、スイスのジュネーヴで開催されたIUCN Leaders Forumに参加しました。このような国際イベントに参加するのは初めてのことで、現地でしか体感できないことや色々な学びがあったため、国際会議初心者の目線からの所感を共有したいと思います。
イベント開始前
公式ホームページでイベント参加申し込みした後、スマホアプリ”Cvent Events (Cvent社)”のインストール案内のメールがありました。インストールして設定が完了すると、Leaders Forumに関するプログラムや登壇者情報、またイベント参加者のアカウントを見られるようになりました。もちろん公式ホームページでもプログラムは確認できますが、スマホで見られることや自分が参加したいセッションをスケジュールに登録できる機能など、参加者にとってはありがたい仕様となっていました。
IUCN Leaders Forum開幕
初日の朝、受付を済ませ会場入りします。受付時にネームプレートを受け取り、Wi-Fiの設定方法や公式アプリの案内を受けました。また参加者全員にオリジナルの水筒を配っており、イベント期間中会場内に設置されたウォーターサーバーからいつでも水を補給できるとのことでした。(これが地味に嬉しい、、、!)
フォーラム開催期間は朝から夕方にかけて、様々なセッションが開催されていました。セッション形式については、基本的には5〜8名でのパネルディスカッションが多かったですが、参加者が複数のグループに分かれグループディスカッションを行うものや、ピッチイベントとして若手起業家たちの5分間のプレゼンテーションを行うものなど、多岐に渡りました。
(特に若手起業家たちのピッチイベントは、会議室の外まで歓声が聞こえてくるぐらい盛り上がっていました)
セッション中は” slido (シスコシステムズ社)”というサービスを活用していました。その場で募ったアンケートや質問にスマホから回答すると、結果がスクリーンにリアルタイムで反映されます。傍聴者がただディスカッションを聞いているだけではなく、きちんと会議に参加できるという工夫がされていたと思います。
セッションとセッションの合間は、コーヒーブレイクの時間となっていました。セッション内容を振り返ったり、特定の人を捕まえて質問をぶつけてみたり、隣でコーヒーを飲んでいる人と雑談したり、多種多様なコミュニケーションが発生していました。国の境を超えて、それぞれの立場を超えてコミュニケーションが取れるのは国際イベントならではのことなのかなと感じました。
公式アプリは、プログラムやスケジュールの確認ツールとしてだけではなく、コミュニケーションツールとしても活躍していました。各セッションの登壇者だけではなく、イベントを通しての参加者リストを見ることができ、さらにはメッセージ機能によって気軽にコンタクトできる仕様となっていました。また各セッションのアーカイブも見返すことができるので、見逃したセッションや議論に追いつけなかったセッションを振り返るうえでも、とても便利だと思いました。
Leaders Forumを終えて
セッションの登壇者は政府関係者や中央銀行の部門リーダーや企業の重役など、グローバルでマクロな視点を持っている方々が多く、日本の地域課題というミクロな視点を持っている自分からするとディスカッションの内容にいまいちピンとこないような場面もしばしばありました。
個人的に思う本イベントの意義とは、GBFやNbSやTNFDなどのテーマを基点としたグローバルな議論をインプットした上で、興味のあるテーマに関係する個人やコミュニティへの情報収集やネットワーク構築を図ること。また、そこで得たものを活用し次に自分がとるべきネクストアクションとは何か?を考えるきっかけを作ることだったのかなと思います。
情報のインプットだけにとどまらず、グローバルに向けて日本の事例や概況を発信したり、コミュニティやネットワークを広げて情報交換したり、積極的にディスカッションに参加して自分の意見を述べるのなど、今後とも積極的に「国際会議に参加しよう」、そう思える3日間でした。
山田理力
IUCN-Jプロボノチーム