水と緑あふれる街作りを。
都市部や人口密集地の緑地/親水空間の面積と質、空間同士の連結性、アクセス及び恩恵を持続可能なかたちで大幅に向上させる。
①在来の生物多様性、「連結性」および「健全性」を強化する。
②人の健康とウェルビーイング、自然とのつながりを改善する。
③包摂的で持続可能な都市化と生態系機能・サービスの提供に貢献する。
生物多様性の主流化とは、生物多様性と生態系サービスが、生物多様性に依存し影響を与えている政策や社会の仕組みに適切かつ十分に組み込まれることを保証することとされています。
目標のポイント
POINT 1
このターゲットでは、
- 特に都市や人口密集地域の緑地空間と親水空間を増やすこと
- 生物多様性に配慮した都市計画を作り実施すること
を通じて、
生物多様性の保全と都市部における人間の健康や福利への貢献を目指しています。
POINT 2
緑地空間と親水空間を増やす際には、面積を増やすだけではなく、質や連結性の高さを意識したり、アクセス(利用のしやすさ)や恩恵を増加させることが求められています。既にある地域をよりよく管理することも大切です。
例えば、
- 質に関しては、単一種や外来種による均質的な緑地を創出するのではなく、在来種を意識した多様な植栽を設計する
- 連結性に関しては、新たな緑地・親水空間を、既存の緑地空間や親水空間と近接するように設計し生物が移動しやすくする
ことなどによって高めることができます。
POINT 3
自然と健康や福利との関係性については、近年自然がもたらす心や体の健康増進の関係が明らかになりつつあります。当ターゲットでは、緑地や親水空間が、最終的には人間の健康や福利に貢献することも目指しています。
目標達成に向けた活動の考え方
このターゲットの達成に向けた活動の例としては、
- 都市部や人口密集地域の緑地・親水空間の質や連結性・アクセスに関する現状を分析する
- 生物多様性に配慮した都市計画を作り、それに則る形で緑地・親水空間を増やす
- 在来種を使用して緑地・親水空間を創出する
- 既存の緑地・親水空間をよりよく管理する
といったことが考えられます。
活躍が期待される人たち
この目標の達成には、生物多様性に配慮した都市計画づくりとその実行に関して、自治体や非営利団体・市民の活動が特に期待されています。また、現状の分析などに関しては教育研究機関、緑地・親水空間の施工や提案、必要となる在来種苗の提供などに関しては事業者の活躍も期待されます。
-
国
-
自治体
-
事業者
-
非営利団体
-
教育研究機関
-
市民
国内での参考事例
三菱地所レジデンス、東急不動産など都市開発などの分野での取組み、積水ハウス五本の樹計画など住宅開発の分野での取り組みが生まれつつあります。
世界の生物多様性の
危機に立ち向かう
IUCN-Jにご支援ください
私たちの活動は皆さまのご寄付によって支えられています。
皆さまのご寄付によって、国内外における様々な環境問題を解決するための
さらなる進歩を生み出すことができます。
ご寄付の方法
あなたのご支援が、日本と世界で活躍する自然保護団体の底上げへ
IUCN-Jへのご支援は、IUCNに加盟する専門性を持った自然保護に関わる団体の「共通アクション」を推進することに活用されます。ユースや若手の人材育成、国際情報収集、協働政策提言の場づくりなど、1団体では難しいことを応援する取り組みです。
なお、ご寄付は控除対象ではありません。自然保護への御意志にそった寄付先の相談も対応しています。