IUCN アジア地域代表理事

IUCN理事 星野 一昭

IUCN アジア地域代表理事
星野 一昭

国際自然保護連合日本委員会(IUCN-2021年にマルセイユで開催されたIUCN会員総会で理事に選出されました。理事会は、4年に一度開催される会員総会の間、会員の委任を受けた意思決定機関として、IUCN事務局の活動計画や年間予算を承認し、総会決議が適切に実施されるように事務局を指導監督するほか、次回総会に向けて規則改正など重要事項の検討を行っています。

マルセイユでは、160の総会決議が採択されました。気候危機専門委員会の設立を求める決議を受けて、理事会が任命した暫定委員長により既存の専門委員会との作業の重複を避けた活動内容が検討されています。IUCNとして気候変動と生物多様性保全に同時に対処する取組が一層促進されることになります。

20年間のIUCN戦略の策定を求める決議実施のために作業部会が設置され、2025年に予定されている会員総会での合意を目指した戦略案作りが行われています。2024年後半にはIUCN会員から意見を求める手続きが始まるので、IUCN日本委員会(IUCN-J)としてもIUCNが進むべき道を示す長期戦略に対して意見を述べる重要な機会になります。

IUCN-Jは、IUCN会員相互の情報共有やIUCN本部との連携協力にとどまらず、日本国内の生物多様性保全を進める上で重要な役割を果たしています。IUCN会員のみならず、IUCNの理念に賛同する団体やユース組織も包含しているIUCN-Jが活発な活動を展開されることを期待しています。

IUCN アジア地域代表理事 星野 一昭

IUCN理事会メンバー 2022年5月 IUCN本部(スイス・グラン)

IUCN理事会メンバー 2022年5月 IUCN本部(スイス・グラン)