CBD-COP
生物多様性条約締約国会議
Conference of the Parties to the Convention on Biological Diversity
最新の会議
CBD-COP15
生物多様性条約の概要
生物多様性条約は、個別の生態系や野生生物種に限らず、生物の多様性を包括的に保全し、生物資源の持続可能な利用を行うための国際的な枠組みとして、ラムサール条約やワシントン条約を補完する条約として締結されました。
その目的は下記のとおりです。
- 生物の多様性の保全
- その構成要素の持続可能な利用
- 遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分
条約事務局はカナダのモントリオールにあり、締約国会議やその他補助的な会議の運営、関連する国際機関との調整などを行っています。
生物多様性条約の背景
国際的に生物多様性が人間にとって重要な資源であること、そしてその生物多様性が人間活動によって損なわれていることが徐々に認識されるようになり、それに対処するべく、地球サミット直前の1992年5月22日に生物多様性条約を締結することが決まりました。その後、6月の地球サミットから各国の署名が集められ、30カ国以上の署名が集まった1993年12月29日に発効されました。現在では、196カ国が締約国となっており、日本は1992年に署名、1993年に受諾しています。
締約国会議(COP)とは
気候変動枠組み条約でも締約国会議(COP)があるように、生物多様性条約でも、締約国会議(COP)があります。締約国会議(COP)は、条約の実施を推進するために、締約国の目指すべき政策指針や作業計画を決定し、実施状況を確認する定期的な会合です。気候変動枠組み条約では、1年に1回開催されていますが、生物多様性条約では、1994年から1996年までは毎年開催していましたが、現在では概ね2年に1回の開催となっています。
締約国会議は、2010年に日本で開催されたこともあり、2010年から2020年までの国際目標である「愛知目標」が採択された第10回締約国会議(COP10)が日本の愛知県名古屋市で開催され、歴史的に重要な会合となっています。
締約国会議(COP)の決議は、全会一致で決定をするコンセンサス方式で採択されます。会場では、締約国のみが決定権を持ちますが、団体や企業なども会議にオブザーバーとして出席し、サイドイベントの開催やブース展示、交流会への参加、デモ活動などのアクションを起こし、自分たちの意見を発信することができます。ここでは生物多様性条約COPにオブザーバーとして参加して得られた国際的な情報や日本からのアクションをお伝えしていきます。
過去の会議一覧
CBD-COP14
CBD-COP13
CBD-COP12
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