SBSTTA
生物多様性条約科学技術助言補助機関会合
Subsidiary Body on Scientific, Technical and Technological Advice
最新の会議
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SBSTTA26
SBSTTA(生物多様性条約科学技術助言補助機関会合)の概要
SBSTTAは、生物多様性条約第25条を根拠に設置される常設の会議体で、締約国会議(COP)とCOPの間に1~2回程度開催されています。第1回目は、SBSTTA1と会議名と開催回数を並べて表記します。
“補助機関”の役割
“補助”とあるように、締約国会議の決定を、科学技術的な側面から支援・助言するという役割があります。締約国会議は、おおきく、条約の運営に関する事項と、テーマ別の取組に関する事項を決定するわけですが、SBSTTAは、このテーマ別取組を議題とします。扱うテーマは幅広く、森林、農業といった「生態系」関連、持続可能な利用、外来種、環境影響評価といった「横断的課題」を扱います。近年では、生物多様性関連の新しい議題を、生物多様性条約あるいは他の国際機関や会合のどこで扱うべきかという、国際課題の交通整理といった議題も扱うようになりました。
“いつ、どこで、誰が参加”
近年のSBSTTAの参加者は、500名程度です。半数が、外務省や環境省、農水省など会議の議題に即した行政官が、大学や研究機関等に所属する専門家の助言も得ながら参加し、残りのオブザーバーは、およそ参加割合の多い順に並べると、NGOや先住民地域共同体(IPLC)、ユース、企業、ジェンダー、国連機関、大学や研究機関、他の国際条約事務局などが参加して、サイドイベント(ミニシンポジウム)や交渉会合が、およそ、1週間にわたって開催されます。旅費負担削減の観点から、先住民地域共同体に関する会議、条約の実施に関する補助機関(SBI)などの、条約関連会合と合わせて開催されることもあります。生物多様性条約事務局がある、カナダのモントリオールや、他の国連機関(と会場)がある場所で開かれることが多いです。
どんな成果を出す会議か
生物多様性関連の科学研究成果を横断的に評価した報告書を出すIPBESやその他の現状評価を元にしながら、各国の政策としてどう取り組むかを検討する場というのがSBSTTAになります。検討する場であって、決定することは少なく、SBSTTAという会議を通じて作られるのは、COPへの提言(Recommendation)という形をとります。この提言を元に、COPでの決定案が作られていくことになります。
SBSTTAに参加する意義
SBSTTAに参加する意義は、生物多様性の世界動向が分かる(COP決定案ができる)だけではありません。会議資料や付属資料が非常に多彩です。時に政治的な利害でCOPでの決定が先送りになり、資料が死蔵されることもあります。しかし、合意に至らずとも、日本の自然保護に使えるツール等が見つけられることから、SBSTTAに、IUCN-Jのネットワークから専門家やユースが参加することを大事にしています。
過去の会議一覧
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SBSTTA25
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Geneva-2022(SBSTTA24現地開催)
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SBSTTA24(オンライン開催)
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SBSTTA-23
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SBSTTA-22
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SBSTTA-21
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SBSTTA-20
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SBSTTA-19
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SBSTTA-18
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SBSTTA-17
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SBSTTA-16
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SBSTTA-15
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