ネイチャーポジティブとは
”Halt and Reverse Nature Loss by 2030”
「2020年を基準として、2030年までに自然の損失を食い止め、反転させ、2050年までに完全な回復を達成する」という世界的な社会目標です。
より簡単に言えば、2030年には2020年よりも多くの自然を確保し、その後も回復を続けることを指します。
2030年までのネイチャーポジティブへの軌跡。CC BY-SA 4.0 出典:www.naturepositive.org
ネイチャーポジティブを達成するためには、生物種、生態系、自然プロセスの健全性や豊かさ、多様性、完全性、回復力の向上といった状態の改善が必要になります。
複雑で多様な自然の状態を、全世界共通の単一指標で測ることはできないものの、ネイチャーポジティブに関する共通理解の下、その活用が促進される様、世界的にも主要な測定基準の開発が進められています。
主要な測定基準には、ネイチャーポジティブへの貢献と成果を
1)種、2)生態系、3)自然プロセスのあらゆるスケール(グローバルレベル、国レベル、景観レベル)における保持と回復状態で測定する考え方があります。
具体的な測定手法の例としては、種数の豊かさ、分布、個体数、絶滅リスク、生息地の範囲と生態学的完全性、水文学的完全性、移動パターン、炭素隔離と貯留などがあります。
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